貯水槽清掃・水質検査

貯水槽とは大量の水を使う事が想定される大きめの建物などに、事前に水を溜めておく為に設置されている水槽の事ですが、このような飲料水用の貯水槽の管理責任者は、毎月1回以上の施設点検、日々の水の状態観察、週1回の残留塩素測定、年に1回以上の貯水槽内部清掃消毒作業及び水道法水質基準についての水質検査などを行う必要があります。

また受水槽の有効容量が10トン以上の場合は「簡易専用水道」にあたりますので、厚生労働大臣が指定する検査機関で施設の法定検査を受けなければなりません。


貯水槽の管理をしなければ貯水槽内に細菌が発生したり、貯水槽内が錆びて赤水が出る事があります。

生活に欠かせない大切な飲料水を貯めておく貯水槽だからこそ、日々の点検・清掃が必要なのです。


セイコービルテックはあなたの建物に安全で衛生的な飲料水を供給する為の、水質検査、貯水槽清掃を行っております。

貯水槽清掃を行わなかった為、起こった事故の例

  • 床置式貯水槽及び高置水槽の場合
    • 通気管やオーバーフロー管に防虫網がない為、虫が侵入した。
    • マンホールに施錠がない為、強風でフタが開き、雨水やゴミ、鳥のフンなどが侵入した。
    • 外壁塗装の劣化により、外部の光が水槽内に入り、藻が発生した。
    • 定期清掃(年に一回)を怠った為、鉄サビや水アカが発生し堆積した。
  • 地下式貯水槽の場合
    • 貯水槽と汚水槽が隣接していたり、水槽が地下埋設型の為に、槽のひび割れ部分から汚水などが混入した。
    • マンホールが開いたままになっていた為、鼠やゴキブリなどが水槽に入りこんだ。
    • 給水管や揚水管などの取付接合部分にすき間があった為、油やゴミなどが水槽内に入りこんだ。
    • 貯水槽内に給水管以外の配管があり、その管のひび割れなどにより汚水が混入した。

点検の方法と期間

事項 実施内容 頻度 実施者
貯水槽の清掃 受水槽、高置水槽 年1回 専門業者に委託、又は管理者が実施
施設の点検・管理 貯水槽内外部、付帯設備 月1回 管理者が実施
水質検査の実施 水の状態を観察 毎日 管理者が実施
残留塩素の測定 週1回 管理者が実施
理化学検査、細菌検査 年1回 専門業者に依託